整理収納講師の宝物とその保管方法 

私のストーリーとメモリー



今日は、私の宝物を紹介します。


その昔、30歳過ぎても嫁にも行かずプラプラとお酒を呑んでは、遊んでばかりの娘(私)に父が、中国土産にと買ってきてくれたチャイナ服です。



そのチャイナ服を着て、その年に開催された数十年ぶりの同窓会に参加した娘は、なんと再開した同級生と結婚することとなりました。
父ちゃんの執念と、娘への海より深い愛を感じるチャイナ服は、その後、娘の宝物となりました。



更に数年の月日が流れ、そのチャイナ服は大人の事情(太った。笑)で着られなくなってしまいました。
ですが、その後もそのチャイナ服は娘の宝物となり、癒やしを与え続けてくれる存在となりました。



今でも、タンスの隅にいつでも取り出せるように100均の書類ケースに入れて、保管しています。


なんてな。今は亡き父ちゃん・・・
っぽい雰囲気ですが、父は今も元気に生きとりますよ(笑)

施設にお世話になっていますが、元気です。
先日、数年ぶりに面会できたのが最高に嬉しかったです。




さて、冒頭の「ストーリー」と「メモリー」とは整理収納アドバイザー用語です。
「ストーリー」とは、モノ(チャイナ服)とその持ち主(私)だけが共有する経験を表わします。
そのモノにまつわる記憶やそのモノを手に入れる迄のいきさつなどです。


全ての持ち物にストーリーが存在するかと思われますが、その中でもとりわけ強いストーリーを持つモノが「メモリー」となり、思い出の品となるのです。


思い出の品と思われるモノは、時として手放す事を難しく感じますが、そのモノの「ストーリー」を思い返してみてください。
本当に「メモリー」に変わる程のストーリー性は感じますか?


また、その思い出の品「メモリー」を手間をかけてまで保管したいか?
も、キチンと考えてみてくださいね。



父が買ってきてくれたチャイナ服は、私にとっては手間をかけても保管したい宝物なのです。
今後も大切に保管するつもりですが、いつか気持ちが変わる日が来るかも知れません。


それは、誰にもわからない。
その時々の気持ちに向き合いたいと思います。







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